手荒れによって膿が出てしまう場合に考えられる原因とは
手荒れで膿がでる原因
手荒れの症状が進行すると、かゆみや痛みなどの様々な不快症状に苦しい思いをします。
中でも膿ができてしまうほど進んでしまうと、病院での本格的な治療が必要になり、場合によっては辛い手術や処置をしなければなりません。はたして、手荒れで膿が出来てしまうことには、どんな原因や対策があるのでしょうか。
手荒れが原因で膿が出るメカニズム
手荒れが原因で膿が出るメカニズムは一体どのようになっているのでしょうか。
初期の手荒れでは、肌の乾燥や軽いあかぎれなどのトラブルを見ますが、この段階でしっかりとケアをすれば、悪化することはそれほど多くありません。
通院をしなくても、ハンドクリームや保湿剤、手袋での保護など、ホームケアでも十分対応可能です。ところが、そのまま放置してしまうことで、手荒れの症状は徐々に悪化し始めます。
手荒れ症状は、乾燥などによってダメージを受けた肌の、バリア機能の低下が主な原因になります。健康な状態であれば、表皮上にある油分、皮脂膜などで外部の刺激から守ることをしてくれます。
しかしこの皮脂膜が、乾燥や石鹸などで流出してしまうと、肌を保護することができなくなってきます。刺激に対して弱くなった肌は、外部からの刺激や物質などにたいして、過剰なくらいにまで防御反応を見せます。
そのアレルギー症状の一つにかゆみがあり、肌をかきむしり刺激を与えることでさらにかゆみが強まるという悪循環に陥ります。
かゆみが出て掻くことを繰り返すと、肌下にたまったリンパが浮き出て水疱になり、そこに雑菌などで化膿すると膿になります。
膿ができてしまう手荒れの病気
しかし膿ができてしまう原因は他にもあります。手湿疹と間違えられやすい手の皮膚病の一つとして、汗疱が挙げられます。
この病気の原因の一つとして言われていることは、汗や金属アレルギーなどに反応し、小さな水疱がたくさん出来てしまうことがあります。
手にできてしまった水疱が摩擦や掻くことで破裂し、患部に細菌が繁殖します。その部分がとびひし化膿すると、やがて膿になってしまい痛みを伴う苦痛な症状を発します。
膿が出るまで悪化してしまったら、もはや自然治癒やホームケアでは完治できないので、皮膚科で受診し薬を処方されることになります。
対策はとにかく早めに対処し、手荒れ症状の進行を食い止めるのが近道です。
そして、日常においてもストレスや不規則な生活で自律神経のバランスを崩さないことも必要です。健康的な生活もまた、手荒れを遠ざけるための予防法の一つなのです。