プールに入る子供は特に注意したい塩素による手荒れへの対処とは
プールの塩素で手荒れ
子供の習い事の中では今も昔も変わらず、水泳教室は不動の人気があるようです。
しかしプールの塩素消毒された水は、手荒れなどの肌荒れの症状を引き起こすことがあるので十分に注意が必要です。プールの水の性質と対処方について、考えてみましょう。
プールの水の性質と対処方
水泳教室など不特定多数の利用者のある施設では、プールの水は定められた管理基準に則って殺菌、消毒されていなければなりません。
通常この時に仕様されるのが、カルキという塩素の消毒剤です。これを使うことで、中耳炎やプール熱といった、プールで伝染しやすい特有のウィルスや細菌を死滅させるのです。
またプールには監視員が常駐し、定期的に塩素濃度を保ち管理し、常に清潔な状態を維持しています。
その一方で、プールの水によって目が赤くなる、肌が荒れるなどのアレルギー症状を訴える子供が多くいるのも現状です。
塩素の成分や濃度は、ウィルスを殺す役割を果たす必要があるため、一定の濃度を保っていなければなりません。
ウィルスや細菌も生物ということを考えると、人間にとって時には有害になることがあっても不思議ではなく、拒絶反応が出ることもあります。
そのような状態を塩素アレルギーといい、重症の場合は水道水で起こる人もいるくらいです。一度反応が起こると症状を出ないようにさせることはとても難しくなり、日常生活にも支障をきたしてしまいます。
プールの水で肌荒れや手荒れを起こした場合
それではプールの水で肌荒れや手荒れを起こした場合には、どうしたらよいのでしょうか。
発疹や赤み、かゆみなど皮膚の異常を認めたらすぐにプールから上がり、シャワーなどで塩素水をしっかりと洗い流しましょう。
症状がひどい場合には、アレルギー対策のステロイド配合の塗り薬などを患部に塗布し、荒れ症状が治まるまで治療を継続させます。
きちんと治療されてないままで原因物質に触れると、悪化するケースが多いので、治るまではプールに入ることは控えましょう。さらに塩素アレルギーは皮膚の他にも、咳や鼻づまりといった、気管支などにも時に影響を与えます。
それが引き金となって喘息など、重い反応が出ることもあるので、アレルギー外来や皮膚科などで受診、診断を受け医師と相談しながら慎重に行います。
子供たちにとって身近な存在のプール、丈夫な体を作るためにも有効とされていますし、学校でも授業の一環として行われています。
しかし消毒用の塩素にアレルギー反応があると、事前に十分注意して行うことが大切になってきますね。