手荒れによるかゆみを治療できる薬の特長と選び方について
手荒れによるかゆみの薬
手湿疹を放置しておくと、病状が悪化し、かゆみやひび割れなどの不快感な症状に悩まされてしまいます。症状が進んでしまった場合、薬で治療する方法もありますが、どんな種類や選び方があるのでしょうか。
手荒れを改善できる薬
手荒れの初期症状は、主に乾燥や軽いかゆみや小さな傷などが多く見られます。その段階では、ハンドクリームや化粧品などでホームケアをこまめに行うことで改善されることも多いです。
しかし、症状を放置し進行させてしまうと、ホームケアだけで治すのはとても難しくなり、塗り薬が必要になってきます。手荒れ対策の薬は、ドラッグストアなどでもたくさんの種類が販売されています。
大きく分けて軟膏タイプとクリームタイプの2種類がありますが、いずれもテクスチャーの違いだけで、配合成分は変わりません。一般的には、軟膏タイプの方がしっかり患部を保護し保湿効果も高いと言われます。
一方、クリームタイプのものは炎症の状態によっては、患部にしみてしまうこともあるようです。ですが、ベタつくのが気になるときや、かぶれの症状が軽い場合であれば、クリームタイプのものでももちろん効果は同じです。
なお、かゆみの症状が強い場合には、ステロイド配合のものを使う方が治りも早くなる傾向にあります。市販薬のステロイドは含有量もそれほど多くなく、用法を守って使用するには特に問題はないとされます。
手荒れの症状を早く改善する
市販の塗り薬でも治りが悪い場合には、最終的には皮膚科で受診するようになります。病院で診察するメリットは、専門の医師の診断の元、患部の状態に合った薬が処方され、副作用などの相談にも乗ってくれることです。
皮膚科で出される塗り薬は、どうしてもステロイド入りのものが多くなる傾向がありますが、配合の分量や強弱も幅が広く調整が可能です。そして、症状の重さに合わせて処方されるので、早めの回復が見込まれるとされることも多いです。
なお、アレルギー反応がみられたり症状が激しい時などには、飲み薬が処方されることもあります。塗り薬と併用し肌の内外両方からアプローチして、症状の改善を早めます。
水仕事や軽作業など、私たちは日々手を使って生活しているため、手荒れの症状があるととてもつらく感じます。毎日酷使される手のことを労わり、手荒れを放置せず早めの対策をとることはとても大切なことです。
常備薬が入っている自宅の救急箱に、手荒れ対策のための塗り薬が一つ入っていると、とても安心ですね。