何をしても手荒れが治らない場合は病気の可能性があるの?
手荒れが治らない病気
何をしても治らないしつこい手荒れ、実はそれは他の病気が原因になっている可能性があるという話も聞かれます。
症状の一つとして手湿疹が出る病気には、一体どのようなものがあるのかを調べてみました。
皮膚病
まず一番疑うのが他の皮膚病です。手荒れの症状とよく似たものに、アトピー性皮膚炎があります。手が荒れてると思って薬を塗っても治らない場合、実はアトピーを併発しているケースもあります。
その場合は、追加でアレルギー症状を抑制する薬も併用すると、いくぶん収まることもあるといいます。
その他の皮膚疾患では、貨幣状湿疹、膿痂疹性湿疹など各種の湿疹や、手白癬(いわゆる手の水虫)などの病気が隠れている可能性を否定できません。
いずれにしても、手の湿疹だけでなく、各々の皮膚病にも適した塗り薬を処方する必要があります。
免疫力の低下
他にも、肌荒れを引き起こす原因があります。意外なところでは、免疫力の低下による場合が少なからずあるそうです。
そのメカニズムは、ストレスなどで心身のバランスが崩れると、自律神経の働きも鈍ってきます。そして循環器やリンパの巡りも滞り気味になり、肌に栄養や酸素がうまくいきわたらすに肌荒れを起こしてしまうのです。
実際、過労や睡眠不足などから肌荒れを起こすという話は、身近なところでもよく耳にします。免疫力がダウンする代表的な病気が風邪、風邪を引くと口内炎やヘルペスなど、これもまた誰でも経験があるような事例ですね。
他にも、免疫力が落ちることで発生しやすい疾患には各種のガン、慢性疲労症候群、慢性リンパ性白血病、糖尿病、など重い病気も含まれます。
その他には内臓の病気からくるものにも、手荒れを引き起こすものがいくつかあります。多形浸出紅斑、膠原病、肝炎や腎臓病など、皮膚と直接つながってなさそうな原因でも手が荒れることがあります。
内臓の働きが弱るとやはり、酸素や血液の循環が不良になり、肌に必要な栄養分が届きにくくなります。くわえて、食生活にも大きな影響を出るので栄養素が偏ってしまい、肌のバランスをとるのが難しくなってしまうのです。
手荒れの原因
手荒れには、単なる皮膚のアレルギー反応や過敏症だけが原因ではなさそうです。一見関係なさそうな部分の病気が、時として原因として潜んでいる可能性もあるので、少し心配なところです。
何をしても改善しない場合は、再度医師の診断を受けたほうが良いでしょう。他の病気が見つかり治療すれば、手荒れも収まる可能性があります。