手荒れがひどい時は皮膚の病気なの?治療の始め方について
手荒れがひどいとき
水仕事や空気の乾燥など、誰でも一度は経験したことのある手荒れは、とても身近な皮膚の病気です。
しかし身近さゆえに、他の皮膚の疾患が隠れてしまうこともあるのです。手荒れと間違われやすい代表的な2つの皮膚疾患を例に見ていきましょう。
手荒れも初期の状態では、肌が少し乾燥しているのを感じ、軽いかゆみを伴ったりすることもあります。
しかしこの段階では、ハンドケアをきちんと行い、保湿や手袋での保護を心がけていればそれほど重症にならないですむことも多いです。問題は、これよりひどくなってしまった時でしょう。
かゆみが強くて眠れない、掻きすぎて水疱ができてしまった、ひび割れが激しく傷があり常に痛いなど、ひどい手荒れの場合は注意が必要です。
なぜなら手荒れ以外にも似た症状を示す、他の皮膚病がたまたま手の肌の部分に現れているというケースがあるからなのです。例えば、足に強いかゆみが出ることで有名な水虫が、実は手にも出来ることがあるのです。
他にも汗疱といって、手汗が原因であせも状の小さな水疱がたくさんできる、いわば手のあせもというような皮膚の病気もあります。
いすれにしても、手荒れによく見られる症状ととても似ているので、見落とされたりします。そのまま気づかないでいると、症状に合わない間違ったケアをするおそれがあるため、ぜひ判明させておきたいところですね。
手荒れ以外の病気
このような手荒れ以外の病気と診断された場合、どのように治療を進めていくのでしょうか。
まず、手の水虫の場合です。手の水虫の原因は、足の場合と同様に白癬菌という菌です。
同時に足にも水虫がある、指の付け根からカサカサになる、かゆみが少ないなど特徴的な症状をみるので、思い当たれば受診しましょう。
対処方は足の場合と同様に塗り薬や内服薬を服用し、患部を清潔にする、蒸れないようにする、などの皮膚を管理しながら行います。
また水虫はごく稀に、ウィルスや菌が患部から体内に入り込んで、脳や心臓など他の器官にも影響を与えることがあるので注意しなければなりません。
続いて汗疱の場合です。汗疱は汗による肌刺激が原因で、かゆみとともにあせものような小さな赤い発疹を見かけます。
外用薬で症状を抑え、汗をこまめにふき取って肌の清潔を保つなど、こちらも同様の治療法で治していきます。
手荒れの症状がひどくいつまでも続く、そのようなときは皮膚科にかかって原因を判明させることで症状を小さくできますね。